アプリ内のユーザー行動を理解することは、ユーザーのエンゲージメント継続率の向上を目指す開発者やマーケターにとって極めて重要です。この分析で使用するのが、アプリ内滞在時間ユーザーあたりの1日のセッション数という2つの主要な指標です。これらの指標を分析することで、ユーザー体験(UX)を改善し、ロイヤリティの高いユーザー(英語)を惹きつけ、保持するアプリを作るための注目すべきトレンドや機会を発見することができます。

アプリ指標に焦点を当てたブログシリーズ(前回は「継続率」について解説しました)の2回目となる今回は、エンゲージメント戦略に欠かせない指標に注目し、その重要性を解説するとともに、地域やカテゴリー別の業界のベンチマークを分析します。また、各指標のパフォーマンスを高めるための実用的でアクションにつながる戦略も紹介します。

定義

アプリ内滞在時間とユーザーあたりの1日のセッション数とは

アプリ内滞在時間は、ユーザーがアプリを起動してから閉じるまで、または非アクティブになるまでのセッションごとのアプリ利用時間を計測したものです。ユーザーのエンゲージメントとアプリ利用を把握するために使用され、アプリ内滞在時間が長いほどユーザーがコンテンツに魅力を感じ、アプリにより多くの時間を費やしていることを意味します。

ユーザーあたりの1日のセッション数は、ユーザーが1日にアプリと関わる平均回数です。これは、合計セッション数を1日のユニークユーザー数で割ることで計算されます。この指標は、ユーザーがアプリに戻ってくる頻度を算出し、定着率を反映しています。1日あたりのセッション数が多いということは、ユーザーがアプリに価値を感じ、定期的に利用していることを示します。

これらの指標から、ユーザー行動の全体像が見てとれます。平均アプリ内滞在時間とユーザーあたりの1日のセッション数を分析することで、パターンを特定し、改善が必要な部分を把握します。これがUXの改善とエンゲージメントの向上につながります。さらにこのデータをユーザーアクションやアプリ内行動などの他の指標と組み合わせることで、アプリのパフォーマンスに関するより深いインサイトを入手し、最適化に向けた取り組みを行うことが可能となるのです。

計算方法

平均アプリ内滞在時間とユーザーあたりの1日のセッション数

平均アプリ内滞在時間やユーザーあたりの1日のセッション数を理解することで、UXの品質に関するインサイトが得られます。これらの指標は、アプリのカテゴリーと収益化モデルによって大きく変わることに注意してください。よって、カテゴリーのベンチマーク、過去のトレンドや季節要因に焦点を当てることが不可欠です。

では、セッションごとの平均アプリ滞在時間と、ユーザーあたりの1日のセッション数の計算方法を見ていきましょう。

アプリ内滞在時間の計算

アプリ内滞在時間を計算するには、ユーザーがアプリを起動して閉じたタイミングを記録する必要があります。通常、この指標は分・秒単位で計測されます。計算式は以下のとおりです。

アプリ内滞在時間 = ユーザーがアプリを閉じたときのタイムスタンプ - ユーザーがアプリを起動したときのタイムスタンプ

例えば、ユーザーがフードデリバリーアプリを午後9時01分に起動し、午後9時15分に閉じた場合、セッションは14分間継続したことになります。

平均アプリ内滞在時間の計算

平均アプリ内滞在時間を算出するには、指定した期間内のすべてのアプリ内滞在時間を足し、セッション数で割ります。

例えば、ユーザーが1日に4回のセッションを行い、アプリ内滞在時間がそれぞれ5分、3分、6分、10分だった場合、平均アプリ内滞在時間は以下のとおりです。

(5 + 3 + 6 + 10) ÷ 4 = 6分

ユーザーあたりの1日の平均セッション数の計算

ユーザーあたりの1日の平均セッション数を算出するには、セッション数の合計を、1日のユニークユーザーの合計数で割ります。

例えば、アプリの1日あたりのセッション数が1,000でユニークユーザー数が500の場合、ユーザーあたりの平均セッション数は以下のとおりです。

1,000 ÷ 500 = ユーザーあたりの1日のセッション数は2

アプリ内滞在時間とユーザーあたりの1日のセッション数の関係性

上述のとおり、アプリ内滞在時間とユーザーあたりの1日のセッション数の関係は、アプリカテゴリーによって異なります。この指標は、各アプリカテゴリーの関係性とその影響を視覚化します。

  • アプリ内滞在時間が長く、ユーザーあたりの1日のセッション数が多い:ユーザーのエンゲージメントが高く、アプリを魅力的に感じており、頻繁にアプリに戻ってくることを示しています。
    • 例:ソーシャルメディアアプリでユーザーが長時間閲覧し、1日に何度も戻ってくる
  • アプリ内滞在時間が短く、ユーザーあたりの1日のセッション数が多い:ユーザーがアプリを利用し、迅速かつ頻繁なインタラクションを行っていることが分かります。
    • 例:メッセージアプリでユーザーが1日を通して短い会話を行っている
  • アプリ内滞在時間が長く、ユーザーあたりの1日のセッション数が少ない:この場合、アプリの利用頻度は低いものの、利用時間は長いことを示している可能性があります。
    • 例:ユーザーが長い動画を視聴したり、ドラマなどを一気見したりする動画ストリーミングアプリ
  • アプリ内滞在時間が短く、ユーザーあたりの1日のセッション数が少ない:これは、エンゲージメントや満足度が低いことを示している場合があります。
    • 例:魅力的なコンテンツの欠如、またはUXの質が低く、ユーザー保持に課題があるアプリ

全体のデータ

理想的なアプリ内滞在時間とユーザーあたりの1日のセッション数

Adjustはパフォーマンスの全体像を得るために、全カテゴリーの1日あたりの平均アプリ内滞在時間とユーザーあたりの1日のセッション数の中央値を地域別に分析しました。広範囲におよぶこれらのデータは、アプリのユーザーエンゲージメントを評価するための貴重なベンチマークです。以下のデータを自社アプリのセッション指標と比較してみてください。

まずは、地域別のセッションごとの平均アプリ内滞在時間から見ていきましょう。

セッションごとのアプリ内滞在時間の世界的平均は、2023年の18.17分から2024年第1四半期には18.6分と、わずかに増加しています。この肯定的な傾向は、すべての地域とカテゴリーでユーザーエンゲージメントが高まっていることを示しています。

APACでは、平均アプリ内滞在時間が2023年の20.24分から2024年第1四半期には21.17分に増加しました。

EMEAの平均アプリ内滞在時間も安定して伸びており、2023年の16.36分から2024年第1四半期には16.78分となりました。

一方、LATAMの平均アプリ内滞在時間は、2023年の18.27分から2024年第1四半期には17.12分と減少しています。この減少は、ユーザーのエンゲージメントと関心を維持する上での潜在的な課題を示しています。

また、北米では2023年の21.94分から2024年第1四半期には21.86分と、わずかながら減少しました。ユーザーエンゲージメントが高いにも関わらずこの数値が低いということは、ユーザーの関心を維持するための新たな戦略が必要であることを示しています。

次に、各地域におけるユーザーあたりの1日のセッション数のデータを見ていきましょう。

2024年第1四半期、世界的に見たデータは高い水準でスタートし、0日目(アプリをインストールした当日)の1日あたりのセッションの中央値は1.79でした。しかし、7日目には0.25、14日目には0.19にまで減少し、30日目には0.13となっています。

最初のエンゲージメントが最も高かったのはAPACで、0日目のセッション数は1.82でした。その後、7日目には0.23、14日目は0.17、30日目は0.1まで減少しました。急激に減少しているにも関わらず初期のエンゲージメントデータの高さは、ユーザーの関心が高いことを示しています。

一方、ヨーロッパのユーザーは短い期間で高い継続率を示しており、0日目の1日あたりのセッション数は1.33で、7日目は0.59でした。しかし、14日目には0.17に急落し、30日目には0.1とさらに減少しています。このデータから、時間の経過に伴いより効果的なエンゲージメント戦略が必要なことが分かります。

LATAMでは世界的なトレンドと同様の結果が見られ、0日目の1日あたりのセッション数は1.78で、7日目は0.19、14日目は0.13、30日目は0.08でした。また、MENAのセッション数も0日目は1.77、7日目は0.18、14日目は0.13、30日目は0.08と減少しており、ユーザー継続率戦略などの改善が必要であることを示しています。

北米は、0日目の1日あたりのセッション数は1.66と若干低いものの、7日目は0.18、14日目は0.14、30日目は0.09と類似した結果となりました。

世界のカテゴリー別データ

カテゴリー別アプリ内滞在時間とユーザーあたりの1日のセッション数

次に、アプリカテゴリー別の世界的な平均アプリ内滞在時間に注目しましょう。この指標からはユーザーエンゲージメントに関するインサイトが得られ、パフォーマンスが高いカテゴリーや改善が必要なカテゴリーを特定するのに役立ちます。アプリのパフォーマンスを業界標準に照らし合わせてベンチマークとすることで、マーケティング戦略を改善して継続率を上昇させ、収益を増加させることができます。

  • アプリ内滞在時間が最も長いのはゲームアプリ:アプリ内滞在時間が最も長いのはゲームアプリで、2023年の30.78分から2024年第1四半期には31.27分へとわずかに増加しました。このデータは、強力なユーザーエンゲージメントと、没入型のインタラクティブコンテンツの成功を裏付けています。
  • フード&ドリンクアプリのエンゲージメントが大幅に増加:フード&ドリンクアプリのアプリ内滞在時間は、2023年の28.54分から2024年第1四半期には29.75分と確実に増加しています。これは、ユーザーのインタラクションと満足度が向上したことを示しています。
  • ヘルス&フィットネスアプリのユーザー継続率が向上:ヘルス&フィットネスアプリのアプリ内滞在時間は、2023年の11.76分から2024年第1四半期には12.28分へと大きく増加しました。この数字からは、ユーザーの継続率を高めるための新機能やコンテンツによりユーザーのエンゲージメントが強化されたことが分かります。
  • 旅行アプリへの関心の高まり:旅行アプリのアプリ内滞在時間は、2023年の17.6分が2024年第1四半期には17.91分とわずかに増加しています。これは、旅行を計画することへの関心の高まりや、ユーザーエンゲージメントを向上させる新機能への注目の高さを反映している可能性があります。
  • エンターテイメントアプリへの関心がわずかに低下:エンターテイメントアプリのアプリ内滞在時間は、2023年の28.62分から2024年第1四半期には27.73分へと若干減少しました。基本的にエンゲージメントが高いカテゴリーにも関わらず見られたこの減少によって、イノベーションやコンテンツのアップデートの余地があることを示しています。

次は、世界的に見た各カテゴリーのユーザーあたりの1日セッション数の中央値を分析します。

  • 初期のエンゲージメントが最も高いのはソーシャルアプリ:ソーシャルアプリのエンゲージメントは、0日目のユーザーあたりの1日のセッション数が2.26と最も高い結果となりました。その後、7日目には0.39、14日目は0.30、30日目は0.21にまで減少しました。セッション数は減ったものの、ソーシャルアプリは最も高いエンゲージメントレベルを維持しているカテゴリーで、ユーザーにとってソーシャルアプリが日常生活において不可欠となっていることを反映しています。
  • ゲームへの継続的な関心:ゲームアプリは、0日目のユーザーあたりの1日のセッション数が1.88と高いエンゲージメントを示しました。7日目には0.28にまで減少し、14日目には0.20、30日目には0.13に減っています。減少を見せた一方、初期の強い関心はゲーム特有の没入体験を反映していると言えます。
  • ヘルス&フィットネスアプリの継続率の向上:ヘルス&フィットネスアプリのユーザーあたりの1日のセッション数は、0日目は1.70で、7日目は0.29、14日目は0.25、30日目は0.19に減少しました。他のカテゴリーよりもエンゲージメントが高い傾向にあり、これはユーザーが継続的にフィットネスの目標に向けて取り組み、毎日のトレーニングデータをチェックするニーズがあるためだと考えられます。
  • 旅行アプリの周期的な利用パターン:旅行アプリの0日目のユーザーあたりの1日のセッション数は1.5で、7日目は0.12、14日目は0.09、30日目は0.06に減少しました。これは、旅行を計画または予約するときだけユーザーがアプリを利用することが原因だと言えます。
  • フィンテックアプリの利用率は段階的に低下:フィンテックアプリのユーザーあたりの1日のセッション数の中央値は、0日目が1.65で、7日目は0.24、14日目は0.20、30日目は0.16に減少しました。これは、最初は集中的にフィンテックアプリを利用するユーザーに継続的に利用してもらうにはさらなる価値を提供する必要がある、ということを示しています。

地域・カテゴリー別データ

地域・カテゴリー別アプリ内滞在時間とユーザーあたりの1日のセッション数

業界別・地域別のアプリ内滞在時間も分析しました。これらのエンゲージメントに関するインサイトは非常に貴重で、さまざまな市場におけるユーザーの行動や興味や関心が明らかになります。

  • エンターテイメントアプリのトップは北米:エンターテイメントアプリの平均アプリ内滞在時間が最も長いのは北米(37.18分)、次いでAPAC(30.07分)、EMEA(24.17分)でした。
  • フィンテックへの関心が北米で高まる:フィンテックアプリへのエンゲージメントが最も高いのは北米で、平均アプリ内滞在時間は7.75分と、ファイナンスサービスとツールへの関心が高いことが分かります。反対にエンゲージメントが最も低かったのはLATAMで、平均アプリ内滞在時間は5.64分と、この市場における成長の可能性を示唆しています。
  • フード&ドリンクアプリが最も人気なのは北米:北米とLATAMのアプリ内滞在時間は、それぞれ平均50.41分、39.2分と、他地域に比べて大幅に長いという結果でした。これは、これらの地域において文化的にフードデリバリーや関連サービスが好まれることを示している可能性があります。
  • モバイルゲームが優位なAPAC:ゲームアプリの平均アプリ内滞在時間は35.65分で、この地域のゲームカルチャーの力強さを表しています。EMEAが29.54分とそれに続く結果となり、LATAMや北米よりもエンゲージメントが高いことが分かりました。
  • LATAMでヘルス&フィットネスアプリの利用率が増加:平均アプリ内滞在時間が最も長かったのはLATAMで、16.38分でした。北米でもユーザーの平均アプリ内滞在時間が14.41分と、高いエンゲージメントを示しています。
  • ショッピングアプリのエンゲージメントが最も高いAPAC:APACとEMEAのユーザーは、ショッピングアプリのアプリ内滞在時間はほぼ同じで、セッションあたりの平均はAPACは11.28分、EMEAは11.19分でした。LATAMはそれよりもエンゲージメントが低く、平均アプリ内滞在時間は8.39分でした。
  • 北米におけるソーシャルアプリの高い人気:北米はソーシャルアプリのエンゲージメントにおいて他の地域をリードしており、平均アプリ内滞在時間は21.11分となりました。それに僅差でLATAM(19.73分)、APAC(18.89分)が続きました。
  • EMEAで旅行アプリの利用率が急増:EMEAのユーザーは、2024年第1四半期に旅行アプリを最も多く利用しており、セッションあたり平均24.25分となっています。一方で、エンゲージメントが最も低かったのは北米(7.12分)で、改善の必要性を示しています。
  • ユーティリティアプリの利用率が北米で増加:ユーティリティアプリのエンゲージメントが最も多かったのは北米で、平均アプリ内滞在時間は18.08分です。これは、この地域のユーザーがこれらのアプリに大きく依存していることを示しています。また、LATAMでも高いエンゲージメントが見られています。一方で、APACとEMEAではエンゲージメントは低いものの、アプリの利用率は一貫して高まりました。

次に、2024年第1四半期の0日目のユーザーあたりのセッション数を、地域別・カテゴリー別に分析します。

  • APACのユーザーの圧倒的なエンゲージメント:APACのユーザーはゲームアプリへのエンゲージメントが最も高く、0日目のセッション数が1.91で、この地域のゲームカルチャーの力強さを表しています。MENAとLATAMでも高いエンゲージメントが見られ、0日目のユーザー数はMENAは1.88、LATAMは1.84でした。
  • ソーシャルアプリのセッション数が最も多いのはヨーロッパ:ソーシャルアプリのセッション数はヨーロッパが2.18と最も多く、それにAPAC(2.06)と北米(2.07)が続く結果となりました。
  • エンターテイメントのトップ2はLATAMとMENA:エンターテイメントアプリにおける初期のエンゲージメントではLATAMとMENAがリードし、セッション数はそれぞれ1.65、1.63でした。北米とヨーロッパのエンゲージメントはこれよりわずかに低いものの安定性のある結果でした。
  • フィンテックのエンゲージメントが高かったのはヨーロッパとMENA:ヨーロッパとMENAは、フィンテックアプリの初期のエンゲージメントが最も高く、0日目のセッション数はヨーロッパが1.52、MENAが1.56でした。エンゲージメントが最も低かったのは北米で、これは成長の余地があることを示しています。
  • ヘルス&フィットネスアプリにおけるヨーロッパの優位性:ヘルス&フィットネスアプリでは、ヨーロッパのセッション数が1.72と最も多い結果となりました。APAC、LATAM、MENAでも高いエンゲージメントが得られ、それぞれセッション数は1.61、1.65、1.56でした。
  • 複数地域で一貫性を見せたショッピングアプリのエンゲージメント:ショッピングアプリの初期のエンゲージメントは複数地域を通して比較的均一であり、APACが1.43、ヨーロッパが1.42と、それぞれわずかに上回っています。エンゲージメントが最も低かったのは北米で、1.31となりました。
  • 旅行アプリの安定したエンゲージメント:旅行アプリのエンゲージメントは複数地域においてほぼ一貫しており、APACとヨーロッパはそれぞれ1.48および1.46と、初期のセッション数が若干高いことがわかりました。
  • ユーティリティアプリを好むAPAC:ユーティリティアプリの初期のエンゲージメントはAPACが1.63で最も高く、LATAM(1.58)とMENA(1.57)がそれに続く結果となりました。

改善のための戦略

ユーザーエンゲージメントを高めるためのベストプラクティス

モバイルアプリの成功には、ユーザーエンゲージメントの向上が不可欠です。開発者はアプリ内滞在時間とユーザーあたりの1日のセッション数の両方を増やすことで、より魅力的なアプリの制作に繋げることができます。ここでは、さまざまな地域やアプリカテゴリーで見られたデータとトレンドを基に、ロイヤリティの高いユーザーを保持して収益を増加させるためのヒントを紹介します。

パーソナライゼーションとエンゲージメントを繰り返し行う

データはモバイルの世界において非常に重要です。データを活用することで、ユーザー独自の好みや行動パターンを理解することができます。ターゲットとするユーザー層の理解を深めることができたら、それぞれのユーザーのニーズを満たすコンテンツやおすすめ情報、機能を作成しましょう。ユーザーの関心に沿った新しいコンテンツや機能を定期的にアプリに追加することで、ユーザーのワクワク感を持続させることができます。特にエンターテイメントアプリとソーシャルアプリは、コンテンツを常に最新で魅力的なものにすることで大きなメリットを得られます。

AdjustのAutomateなら、業務の効率化と予算の効果を高めることができます。

重要なのは第一印象:オンボーディングの最適化

アプリを使い始めるときの最初のステップは非常に重要なため、分かりやすくユーザーのためになるオンボーディングプロセス(英語)を取り入れる必要があります。アプリの主要な機能やメリットを早い段階で伝えてユーザーの好奇心を促し、アプリのさまざまな機能を利用してもらうようにしましょう。ウェルカムボーナスや限定コンテンツ、無料トライアルなど、魅力的なインセンティブを用いることで新規ユーザーを獲得することができます。これにより初期のエンゲージメントを高め、ユーザーにアプリをより長い時間利用してもらえるようになります。

ゲーミフィケーションとインタラクティブ機能の実装

ユーザーにアプリを繰り返し利用してもらうための方法の1つは、チャレンジ、スコアボード、リワード、バッジなどのゲーム要素を取り入れて、アプリをよりインタラクティブで魅力的にすることです。特にゲーム、フィットネス、教育アプリにとって効果的な方法です。また、アンケート、クイズ、ライブイベントなどのインタラクティブなコンテンツによってもユーザーエンゲージメントを高めることができます。

ユーザーインターフェイスとエクスペリエンスの向上

直感的でユーザーフレンドリーなデザインやシステムは、ユーザーエンゲージメントの中核をなすものです。ユーザーが必要な機能を簡単に見つけてアクセスできるよう、無駄のないナビゲーションを設計しましょう。

プッシュ通知でユーザーの関心を引きつける

プッシュ通知により、新しいコンテンツや機能、パーソナライズされたおすすめ情報を適切なタイミングでユーザーに知らせることができます。通知を受け取ったユーザーに煩わしさを感じさせないためには、通知する内容の関連性が非常に重要です。未完了のアクティビティや近日開催予定のイベントに関する戦略的なリマインダーなどを送信して、ユーザーをアプリに呼び戻しましょう。例えば、フィットネスアプリならユーザーにトレーニングスケジュールのリマインダー通知を送ったり、ショッピングアプリならカートに追加したままになっている商品についてユーザーに購入を促すメッセージを送る、といったことができます。

効果的な施策の繰り返しが重要

アプリを成功に導くには、繰り返し施策を行うことが大切です。開発者やマーケターは、アプリ内滞在時間やユーザーあたりのセッション数などのユーザーエンゲージメント指標を継続的に計測し、分析する必要があります。エンゲージメントのパターンと改善が必要な部分を注視しましょう。また、さまざまな機能やコンテンツについてABテストを実施し、最もユーザーの共感を得られるものを発見することも重要です。さらに、ユーザーからのフィードバックを積極的に求め、ユーザーが抱える問題点や好みを把握して必要な調整や改善を行なうこともできます。このように、分析とフィードバックによって判明した効果的な施策を繰り返すことで、アプリを長期にわたって成長させることができるのです。

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