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ディープリンクの仕組み:5つのメリットと最大限に活用する方法
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Alix Carman, Content Writer, Adjust, 2024年6月17日.
ディープリンクの5つのメリット
ディープリンクはエンゲージメントを向上させる、業界で最も強力なツールの1つです。モバイルマーケティングにおいてディープリンクが不可欠であることが分かる、5つのメリットをご紹介します。
1. ユーザー体験の向上
ディープリンクによって、Eメール、プッシュ通知、スマートバナー(英語)などのモバイル広告をユーザーがクリックすることで、ユーザーを導きたい場所に移動させることができます。これにより、遷移させたい場所への移動方法を指し示したり、ユーザーに特定のページや商品を自力で探してもらうる必要がなくなります。
2. ユーザーファネルを簡素化
ディープリンクの最も大きな特徴は負担を軽減させることです。ユーザーがディープリンクをクリックすると、アプリ内の特定の場所へ瞬時に遷移するため、ユーザー体験を向上させると同時に、ユーザーファネル(サービス認知から購入までのプロセス)を簡素化させることができます。カタログなど、同一のページ内であってもユーザーをその場で誘導することができるので、キャンペーンを最適化させられます。
3. ユーザー獲得キャンペーンを強化
「モバイルアプリのディープリンクの基本と活用方法」にて、「ユーザーがアプリをインストールしていない場合はどうなるか」という疑問を取り上げましたが、ディファードディープリンクを使用すると、ユーザーのデバイスにアプリがインストールされていない場合でも、キャンペーンで新規ユーザーを指定するページへと遷移させることができます。つまり、アプリを持っていないユーザーが広告をクリックした場合はアプリストアへ移動させることができるため、アプリのインストールを誘起することが可能です。
ユーザーがアプリのインストールを完了すると、自動的にアプリで目的のページが再び開きます。インストールする誘因となったコンテンツをすぐに見せることができるため、ユーザーがコンテンツを見つけられなくなってアプリを閉じてしまう可能性が大幅に低くなります。
ディファードディープリンクについては、こちらのページをご参照ください。
4. 計測とデータ分析を強化
ディープリンクを使用するとエンゲージメントを促進させられるだけでなく、ユーザーをアプリ内の適切な場所へ確実に誘導することができる、つまり、結果的にコンバージョンに繋がるソース(エンゲージメントに貢献する実質の場所)を正確に把握することができます。また、広告費用回収率(ROAS)の改善にも繋がったり、ディープリンクに使用するパラメーターによって明確な分析が可能となってより細かなインサイトを得ることができるようになります。
5. コンバージョン率を促進
ディープリンクは、ユーザー体験を改善させる優れた方法であるだけでなく、コンバージョン率が他のどのリンクよりも大きく上回るため、投資利益率(ROI)を高めることができます。また、継続率の向上にも繋がるため、結果としてユーザーの顧客生涯価値 (LTV)を高められるでしょう。
ディープリンクの活用方法と留意点
ディープリンクの効果的な活用方法と使用する上での注意点を解説します。
リターゲティングに活用する
アプリをインストールしているユーザーがより簡単に求める画面にアクセスできることがユーザー体験の強化に繋がるため、ディープリンクはリターゲティング戦略に非常に効果的です。Eコマースアプリの場合、ディープリンクを活用すると、ユーザーの閲覧行動を基にカタログ内で好むと思われるカテゴリーのページを表示させたり、ユーザーが以前カートに追加したものの購入していない商品に移動させることができます。ゲームアプリの場合は、ディープリンクによって前回終了した時のステージやレベルの画面を表示させることができます。
紹介プログラムに活用する
ターゲットとするユーザーが新規か既存に関わらず、インセンティブ(割引や特典など)を取り入れた興味を引くクリエイティブ(ユーザーに配信する広告)にディープリンクを活用することで、ユーザーにアプリの使用を促すことができます。ディープリンクを利用した特典画面が付与された紹介プログラムを実装することで、紹介されたユーザーにインストール後の購入を促進することができます。
インセンティブはあらゆるカテゴリーで大きな効果を発揮します。ゲームプリではアプリ内通貨を付与したり、Eコマースアプリでは特定の商品への割引を提供するなど、カテゴリーやビジネスに合った顧客ロイヤリティに訴えるようなインセンティブを展開するとよいでしょう。
![カテゴリー別ディープリンクの活用例(バンキング、Eコマース、睡眠)](https://a.storyblok.com/f/47007/2400x1675/b5a1ad170c/240430_deeplinkingdosanddonts_blog_graphic-a_ja_v01.png/m/900x0)
移動先のリンクが有効であることを確認する
新機能リリースや不具合(バグ)の修正などにより、アプリの構造にも変化を伴うことがあります。以前ディープリンクで設定した遷移先が現在も有効であることを定期的に確認しましょう。
また、モバイル端末とWebではユーザーがアプリをアップデートする頻度が異なるため、リダイレクトにも影響を与えることがあります。ユーザー体験の観点からも、ディープリンクでユーザーを空のページへ移動させてしまうことは避けなくてはなりません。AdjustのCampaign Labを使用してディープリンクをテストしましょう。
パンくずリストの動作に目を向ける
iOSに特化した機能の1つとして、「パンくずリスト(コンテンツのページ上部などに表示される、閲覧中のページがサイト内のどこかであるかを分かるようにしたナビゲーション)」をクリックすると、ユーザーが直前に閲覧していたアプリやページに瞬時に移動させることができる機能があります。パンくずリストによって、ユーザーはワンクリックでアプリからWebへ移動したり、その逆が可能となるのです。
![モバイル用Safariのパンくずリスト](https://a.storyblok.com/f/47007/2400x1260/46f72665a9/240430_deeplinkingdosanddonts_blog_graphic-c_ja_v01.png/m/900x0)
ユーザーがユニバーサルリンク(クリックした時にブラウザーではなくインストール済みのアプリを起動させることができるApple固有のリンク)をクリックした際に、iOSは直近のユーザー行動に基づいて、リンク先のページをアプリで開くかブラウザーで開くかを決定します。もしユーザーが特定のアプリのユニバーサルリンクをSafari(ブラウザー)で開いた場合、iOSはこれを記憶して、次回そのアプリのユニバーサルリンクを開く時もSafariで開きます。iOSは「今回はアプリ(またはブラウザー)で開きたい」というユーザーの意図に関係なく同じ遷移先を開き続けるため、このユーザーの選択は固定されてしまいます。
つまり、ユーザーがアプリへのユニバーサルリンクをクリックして、パンくずリストのボタンからSafari上でアプリを開いた場合、iOSはユーザーの動作を記憶するため、ユーザーがアプリに戻りたがったとしてもSafariから抜けられなくなってしまう、という問題が発生する可能性があります。
ユーザーは、Webページ上のスマートバナー(英語)をタップするか、URL(リンク)を長押ししてポップアップ画面を出して「表示」または「開く」のCTAボタン(英語)をクリックすることで、この設定を変更することできます。なお、開発者側では元に戻すことができないため、万一、この問題が多くのユーザーに起こってしまった場合、これが原因でユーザーがアプリを離脱する可能性があります。
もし、このエラーが頻繁に発生する場合には、モバイルサイトにスマートバナーを追加して、ユーザーをアプリにリダイレクトすることを推奨します。ディープリンクを活かし、手動でユーザーをリダイレクトすることで、モバイル端末でのユーザー体験を効果的に向上させられるでしょう。
「ユニバーサルリンク」と「ディープリンク」の違いについては、こちらのブログ(英語)をご参照ください。
ディープリンクで定期的なリエンゲージメントキャンペーンを行う
教育、Eコマース、ヘルスケア&フィットネス、フード&ドリンクなどのアプリカテゴリーでは、ユーザーが自分の達成度やレベル、状態を常に確認できるパフォーマンストラッキングシステムが一般的に使用されています。例えば、フィットネスアプリなら、ユーザーがトレーニング目標を達成したらお知らせメールを送信し、そこに、ユーザーが目標を更新したり過去の履歴を閲覧することができるページへのディープリンクを設定することができます。これにより、ユーザーにリマインダーを送る便利な機能としてだけでなくブランド認知度の向上にも繋げられます。進捗状況を常に確認できる機能はコンテンツの作成が比較的容易で、かつ、マーケティング心理学によるアプローチの1つでもあることから、ユーザーの関心を刺激することができます。
メールやプッシュ通知によって、ユーザーに再びアプリの利用を促し、アプリで自分の進捗状況を確認することを促進することができるでしょう。
イベント達成のシェアを促進する
リエンゲージメントを促進する上で、友人や同僚などの知り合いによる肯定的な口コミに勝る強力なツールはないでしょう。ユーザーが気に入ったコンテンツを簡単にシェア(共有)できるようにしたり、他のユーザーへのアプリ紹介によるポイント付与や割引特典などのキャンペーンを行うことで、既存ユーザーの周囲にアプリを浸透させることができます。ユーザーが一定のイベントを完了した際に、そのことをSNSなどで即座にシェアできるように、ディープリンクを備えたキャプションや投稿テンプレートを提供しましょう。シェアされることが拡大するにつれてエンゲージメント数が増加していることが分かり、また、アプリを試してみようとする新規ユーザー数の増加にも繋がるでしょう。
![SNSでのシェアへのディープリンク活用例](https://a.storyblok.com/f/47007/2400x1675/c57f72c061/240430_deeplinkingdosanddonts_blog_graphic-b_ja_v01.png/m/900x0)
活用例として、言語学習アプリ『Duolingo』では、ユーザーは自分の進捗や達成度をシェアすることができるため、ディープリンクを活用することで、周囲にいる他のユーザーを、シェアしたユーザーが学習中の言語に導いたり、マンスリークエストやデイリークエスト、フレンズクエストなどの達成状況が分かるアプリ内のパフォーマンストラッカー(進捗)に誘導することができます。また、ヘルスケア&フィットネスアプリ『Blogilates』は、ユーザーにトレーニング後の汗だくになった姿を自撮りしてシェアすることを促進し、デイリートレーニングのページへのディープリンクを付けた投稿テンプレートを提供しています。
ディープリンクの効果的な活用方法をマーケティング戦略に取り入れて、アプリを成長させましょう。Adjustのディープリンクのサポートについては、今すぐデモをお申し込みください。
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